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私の履歴書 その26

ここは国際神様連合日本。
その中の職業配置部近畿管区滋賀支部である。
時は2007年秋。

神様A「支部長、SKBG(Dropoutの前身)の責任者の座が空白になるようです。」
支部長の神様「え、なんやそれ?」
A「キックボクシングジムです。責任者は会長と呼ばれてます。」
支部長「へぇ、そんなんがあるんかいな。どれくらいの組織や?」
A「100人あるかないか、いうとこやと思います」
支部長「そんな大きいとこやないな。そんなんなんぼでも候補いるやろ。あ、住友商事
定年退職した伊藤さんおったやろ。あのひと200人くらい部下かかえてたから、あれがえ
えんちゃうか。」
A「あぁ伊藤さんね。人柄はええ思いますけど、永年の接待攻勢で171㎝、94Kgのメタボ
体型です。東北大学時代ボート部で鍛えた面影はまったくありません。それにもう60歳で
す。」
支部長「体型や年齢なんか関係あるんかいな?」
A「もちろんです。それだけやなしにキックボクシングを教える技術も必要です。」
支部長「なんや、教えなあかんのかいな。そんなん誰か雇て教えてもろたらええんちゃうん?」
A「金持ちのジムならそれも可能ですが、ここはひと雇えるほど儲かってません。」
支部長「難儀やな。ほなキックボクシング経験者でそこそこ実力がないとあかんと・・・」
A「そういうことです。」
支部長「特殊技能保持者登録部に訊いてみたか?」
A「もちろん訊きましたけど、キックボクシングいうたら野球やサッカーほど競技人口が多く
なく、近畿管区で候補者は4人。大阪にふたり、兵庫ひとり、京都にひとりいますけど全員
滋賀県は行きたないそうです。」
支部長「あかんなぁ、滋賀県は。わしも大阪から来るときはイヤやったけど、住んでみたら
けっこうエエとこなんやけどなぁ・・・」
A「で、内部から引っ張り上げよかと・・・」
支部長「なんや、そんなことできるんかいな。それ早よ言わんかい。」
A「間宮いうオッサンがおるんです。51歳で少々歳くってるんですが、5年前にプロで試合
しとるし、そこそこ動けます。」
支部長「今、なんの仕事しとんねん?」
A「M重工の下請け会社に所属して、M重工の工場で働いてます。」
支部長「転職に支障ないんかいな。」
A「正社員でもないし、キックボクシングに関係する仕事やったら喜んで受ける思います。」
支部長「会員からの受けは?」
A「尊敬はされてないみたいですけど、嫌われてもないようです。ただ・・・」
支部長「ただ、なんや?」
A「スケベでええかげんな性格らしいです。」
支部長「キックボクシングやってるヤツなんかみんなスケベやろ。新聞部やったお前かて
スケベやないかい。」
A「そういう支部長かて・・・」
支部長「なんやて?」
A「あ、イヤ・・・ まぁ性格の問題は置いといて、前任者の佐久間晋哉との実力差があり
すぎると思うのですが・・・」
支部長「「ぅん?、へぇ全日本キックボクシングチャンピオンか。で、この間宮いうオッサン
はプロ1戦で1敗か。」
A「そんなんでええのかと・・・」
支部長「もう、ええやろ。キックボクシングなんか日本全体から見たらどうでもええようなも
んや。こんな案件長いことかかってられへん。もうそのオッサンで行っとけ!」
A「わかりました。」

こんなやりとりがあって、今の私があるような気がします。

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