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へたのよこずき

人情酒場

録り貯めておいたテレビ番組を、先日何本かまとめて観た。

3、4ヶ月ほども前に録ったものだろうか、自分でも録った覚えのないものがあった。

NHKの「ドキュメント72時間」というものだった。

タイトルは忘れたが、JR大阪駅近く、梅田の地下街の串カツ屋を三日間続けて追ったドキュメントだ。

 

JR大阪駅東口から阪神百貨店の方へ進むとほどなく、地下へ続く出入口がある。

そんなに長くない階段を降りていくと、右手に紫色ののれんの店がある。

私もよく前は通って知っていたが、入ったことはない。

その店を、開店時間の正午前頃から閉店の午後10時までの三日間をありのままに映している。

 

串カツにビールは付き物。

真昼間の立ち飲みの店内でも、リタイアしたお父さんたちが串カツの油をビールで流し、至福の時間を味わってらっ

しゃる。

が、その中にネクタイ姿の30代とおぼしきサラリーマン風も。

まさか串カツだけ?

テレビカメラの問いかけにもしっかり答えて、顔も写ってるから飲めんわな・・

と、思いきや、このひとしっかり生ビール飲んでる。

もちろんその映像もバッチリ映ってます。

上司が観ても大丈夫なんかいな・・

 

夕暮れ時には30過ぎくらいの、綺麗な契約社員という女性が一人飲み。

カメラに向かって「私、オッサンなんです・・」

そのうち酔いも手伝って「女子会!? あんなもん信じられへんわ!」と吐き捨てた。

気風(きっぷ)のいい女性だった。

あんな女性と飲んでみたい。

 

その他、どういう事情か、家にいられず、この店に一日何度もくる60代男性。

(お昼前にこの店で数本つまみ、梅田で映画を観て時間をつぶし、再びこの店へ)

「中卒やからなにやってもあかんねん」と卑下する青年に「中卒でも頑張ったらエラなれる!」と厳しくも暖かい

言葉をかけるおっちゃん。(ビール代だけ、そのおっちゃんが青年の分も払ってやってました)

ご主人が単身赴任中で、一歳前後の赤ちゃんをベビーカーに乗せた女性も。

「何か月ぶりかの外食」ということだが、わずか二本の串カツを口にしただけで帰っていきました。

 

こんな人間臭い店も、もうすぐその歴史を閉じるとのことである。

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