へたのよこずき

力不足

中田選手の左足がどん冷えの右首筋を刈る。

どん冷えの両脚はその体重を支えきれず、両膝がマットにKissをした。

即座に試合終了のゴングが打ち鳴らされた。

 

(もしかして・・)というこちらの甘い期待は無情なくらい木端微塵に打ち砕かれた。

9戦5勝、REBELS65Kg級6位の中田選手に対し、3戦1勝2敗のどん冷えではやはりその差は歴然でした。

 

第1R、試合開始のゴング。

パンチ、蹴りともにリズム感よく出てくる相手の中田選手。

一見してその実力は見てとれた。

「一割の勝利確率」がまた半減した感じだ。

 

どん冷え押され気味のうち、ローキックが数発どん冷えの左腿をとらえる。

ナタで叩き斬るような荒々しさはないが、切れ味鋭く突き刺さってくる。

明らかに動きの鈍ったどん冷えの左腿に、十数発目かのローが刺さる。

ここでついに左ひざが落ち、痛恨のダウン。

もちろん立ち上がるが、下半身を半分殺され、攻撃力もそがれてしまう。

2分をかなり過ぎた頃、ローで2度目のダウン。

立ち上がるが、ゴングまでは数十秒。

もう1回のダウンでKO負けのピンチ。

私は負けを覚悟した。

が、どん冷えはなんとか耐えた。

ゴングまでの永遠に続くと思われるような時間を耐えきった。

 

2Rも脚の痛みは消えなかったはずだが、なんとかこの回はダウンも取られずにしのげた。

 

最終R。

根性と意地だけで戦っているどん冷えに1分過ぎ頃か、最後の引導を渡すようにローが炸裂。

ダウン。

もうほとんど逆転は不可能だろうに、それでもどん冷えの本能は「立ち上がれ」のスゥイッチを入れる。

一縷の可能性にまだすがみつこうとするどん冷えを襲ったのが冒頭のシーンである。

リング上の裁判官はどん冷えの負けを示した。

 

完敗であった。

が、クリーンヒットこそなかったものの、どん冷えがいくつかのパンチを集めるシーンも見られた。

見るべきところはわずかしかなかったが、これから徐々に増やしていけばいい。

今年は1勝3敗、勝率2割五分。

来年は3勝1敗と逆転を目指そう。

 

 

 

 

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