2014年2月

実態

昨夜、NHKのドキュメント番組を観た。

イヌイットというのかエスキモーなのか、どっちの呼称が正しいのか知らないが、とにかくグリーンランドに住むそう

呼ばれる人たちの映像だった。

 

猟師の一族を追った映像で、とりわけ14歳でその道を歩むことに決めた少年とその父親にフォーカスしていた。

冬場、真っ白で広大な氷上を犬ぞりで獲物を求めて走り回る。

舞踏家の野性的な日本人がリポーターとして参加していたが、彼の目に捉えられない遠くのアザラシを猟師の目は、

いとも簡単に掴んでしまう。

おそらく視力が5とか6とかあるんだろうなぁ。

1Kmほど離れたところから彼らは慎重に、射程距離である100mくらいまで用心深く近づく。

ベテランである父親は見事で一発で仕留めるが、14歳の息子は急所をはずし、五発かけてようやく仕留める。

父親はこれに対し、「若いからしょうがない」としながらも一発で仕留めろと言う。

その理由が「獲物を苦しませないため」というから泣かされる。

 

仕留めた獲物はその場で解体。

カメラはその模様もつぶさに捉える。

真赤な血で染まる内臓を映し出す絵は、グロテスクにも写るが、神聖な儀式のようでもある。

野菜が皆無と言ってもいい土地で、貴重なビタミン源の生肉をナイフで小さく切ってそれぞれが口に入れる。

塩味もなにもなし。

人間が猛禽類や猛獣と同じ動物だったと、改めて思い知らされる。

 

14歳の少年と同世代の子供たちは、猟師にはならない、なにもないこの土地を出ていくと声をそろえる。

いずこも同じだ。

 

イルカやクジラは可愛いから殺すな、というシーシェパードや反捕鯨の人間たちにアザラシの解体場面を見せればどう

言うだろうか。

「日本は野菜でもなんでも食べるものはあり余ってるだろ!」と反論されて終わりか。

 

 

気分は西村賢太

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どん冷えの試合のあと、「Dropout東京地区渉外担当」・切久田蹴夫氏と某キックボクシングジム会長と新宿で飲みま

した。

二時間少し、アホらしくも有意義な時間を過ごし、私はひとり新宿ゴールデン街へ流れ、新規の店二軒をハシゴしてし

まいました。

(「選手たちのティー・ブレイク」参照)

その後、私の東京での定宿となりつつある「新宿区役所前カプセルホテル」に投宿。

24日の朝を迎えました。

 

この日は月曜、ジムの定休日である。

時間はたっぷりある、帰るには惜しい。

あるところへ向かいました。

「お前の行くとこなんか鶯谷に決まってるやろ!」という声が聴こえてきそうです。

ズバリ、そのとおりです。

が、「デッドボール」ではありません。

昼間から飲み屋へ行ってきました。

 

三年ほど前、芥川賞を受賞した私小説作家・西村賢太氏の本を数日前に図書館で借り、読了してました。

何度もここで取り上げた西村氏。

中学卒で同賞を受賞、受賞時には「今から風俗へ行こうと思ってた」と発言、一躍注目を浴びる。

現在は芸能事務所所属し、テレビ出演などもこなされているようだ。

 

氏の著作はほとんど読んでいる。

購入したのは、受賞作の「苦役列車」くらいで、あとはすべて図書館のものだが。

その最新刊に、氏が中学校を卒業してすぐ、鶯谷に居を構えたとの記述があった。

 

小説であるから、いくらかの誇張はあるとは思うが、氏の性格は友人として関わりたくないと思わせるものだ。

瞬間湯沸かし器的な感情の起伏、それに伴う同居人女性へのDVはほとんどの作品に登場する定番でもある。

三畳一間ほどの格安アパートの家賃も滞納し、あげく追い出されることも珍しくない。

そんな氏が15、6歳で過ごし、時折贅沢気分(母親の収入を恐喝まがいでむしりとったりして)に浸った24時間営業の

酒類も供する食堂のようなところがあった。

著書では「信濃屋」となっていたが、実際の店名は「信濃路 鶯谷店」であった。

 

11時前頃、何度目かの鶯谷駅に着いた。

相変わらず垢抜けしない、私好みの街だ。

信濃路は駅のすぐ近くにあった。

引き戸を開けて中に入る。

すでに何人かの先客が。

若い人は皆無で、40~60代くらいの人たちだ。

定食メニューなどもあるが、スーツ姿のサラリーマン風は皆無で、ほとんどの人はビールや酎ハイ、ホッピーなどのア

ルコールを前にしている。

「出世」とか「エリート」とかいう言葉なぞなんの興味もないという感じの人ばかりで、ダメ人間を自認する私の心を

くすぐる。

いいなぁ。

 

メニュー表はなく、すべて手書きで壁に貼られている。

カウンターの上には大鉢に盛られた惣菜などが。

その中から「麻婆豆腐」と「厚揚げ煮付け」を注文。

ともに250円。

壁のメニューから「メンチカツ」(160円)を追加。

キリンラガー大瓶も(やはりこういう店はラガーですな)。

 

後ろを振り向くと地べたに段ボール箱があり、除くと小冊子が。

手に取ると、さすがデリヘルの聖地。

その無料案内誌であった。

もちろんテーブルに乗せ、オーダーが来るまで眺める。

え?、もちろん持ち帰りましたよ。

 

ほどなく入ってきた40前後のカップルがよかったなぁ。

もちろんこの街、この店にピッタリ。

色気があるのかないのかわからない、生活臭といえば言えなくもないものを漂わせている女性と、悪人ではないが、ど

んな仕事をしてるのかという男性。

「昭和枯れすすき」なんかの歌謡曲を彷彿させる。

 

ん?、私もなんの違和感もなくこの店になじんでたりして・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富国強兵

図書館である本を借りた。

タイトルは「熱論! 平成の富国強兵論 強い経済が強い日本をつくる」。

著者は、元航空幕僚長で、先の東京都知事選にも打って出た田母神俊雄氏と、経済評論家の三橋貴明氏の共著。

去年の7月19日に第一刷発行とあるから、比較的新しい本である。

 

特にこの本目当てで図書館へ出向いたわけではなく、図書館で目につきパラパラとめくって面白そうだから借りた。

軍事と経済を結びつけた本がかつてあっただろうか。

かねてより武器と呼ばれるものの輸出を推進したい私は読んでみて、私の考えと同質のものを感じ、あながち間違って

なかったかと安心した。

 

富国強兵というと、「軍国主義の復活」などというキーワードを思い浮かべるひともあるかもしれないが、もちろんそ

うではない。

タイトルのインパクトを狙った面が大きく、国防が主眼なのは言うまでもない。

経済が絡んだ軍事、国防に関するエピソードを拾い上げればきりがないので、省きます。

ご興味ある方は同著をお読みください。

 

中国に歩み寄り始め、安倍首相の靖国参拝にも「失望」を表明したアメリカとはもう縁を切れば。

日米韓が同盟関係にあると言っても、日韓という仲の悪い愛人同士がアメリカという旦那の仲介で、ソッポを向きなが

らなんとかやってるような感じだもんな。

日米安保条約を破棄して、在日米軍全部出て行ってもらう。

そうすれば沖縄での中国人が混じったデモ隊の騒乱もなくなるだろうし、共産党や社民党も文句ないだろう。

集団的自衛権の問題もすべて解決。

自衛隊が米国の顔色うかがって海外派兵することもなくなる。

いいことずくめじゃないか。

 

しかし米軍がいなくなれば、中国がまた動き出す。

アジアの海はすべて〇〇シナ海なんて言うに決まってる。

だから自衛隊を増強する。

沖縄にも駐留してもらう。

航空機、原潜、空母など日本の技術で造る。

戦闘機も日本が本気になれば10年で開発できるそうだ。

アメリカが経済的、軍事的側面から日本に造らせてないだけだ。

 

カネがかかる。

だから外国に売る。

辛坊治郎氏を救った新明和の救難飛行艇なんかは世界最高水準だと言うし、欲しい国はいくらでもある。

 

もう米国から軸足を移して、中韓以外と「新大東亜共栄圏」を形作ればどうでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

出会い

どん冷えの試合が終わり、赤コーナーの控室に戻ってしばし勝利の余韻に浸っていた。

すると突然背後から「間宮会長!」と呼びかけられた。

 

振り向くと、長身、スリムなイケメンがいた。

覚えがない。

青年は屈託のない笑顔で話かけてくれた。

 

その日の第一試合に出場、デビュー戦で見事に勝利を収めた打川翔平選手だった。

彼は以前、広島のストライカージムで活動。

広島時代にはアマ大会「問答無用」等にも出場、京都府亀岡市の会場にも来たことがあるとか。

ストライカージムさんは一度、京都野口ジムからの紹介でプロ選手が出げいこに来られたこともあり、前川会長とは年

賀状の交換や、試合会場では言葉も交わさせてもらっている。

また、以前ウチに在籍していた小学生の井上兄弟も、お父さんの広島への転勤に伴い同ジムにお世話になっている。

 

そんな関係からDropoutに親しみを感じてもらったのか、お声かけいただいたようだ。

「へたよこも読んでます」と言ってもらえたのが嬉しかった。

笑顔の素敵な好青年、内川選手の未来は光に満ちています。

 

どん冷えの試合の二つあと、第7試合が終わって控室へ戻ってきたTRY HARDジムの堀尾竜司選手。

椅子に座ってしばらくして、どん冷えに声をかけてくれた。

「おめでとうございます。Dropoutの選手ですよね?」

 

聴くと彼は滋賀県の出身、ウチの姉妹ジムでもあるGOSに一年くらい在籍していたとのこと。

高校生のとき、ハンドボール部に属しながら、小一時間かけて自転車で通っていたという。

高校卒業と同時にキックボクシングを本格的にやりたくて上京。

借りたアパートから歩いてほんの五分のところにオープン間近のTRY HARDジムを発見、渡りに船と入会した。

 

TRY HARDジムといえば、K-1甲子園で名をはせたHIROYA選手率いるジム。

そこで約4年間に亘り、日曜日を除く毎日3時間程度、その名のとおりのハードな練習づけの日々。

 

彼の試合前のアップを見て思った。

タイ人トレーナーの持つミットに、基本のしっかりしたパンチ、蹴り、ヒザが吸い込まれる。

(さすがTRY HARD・・)と感じたとおり、見事に判定で勝ちを呼び込んだ。

 

練習で見事に絞り込まれた肉体は、アルバイトで生活を立てながらも充実した4年間を物語る。

聴けば、やはり高校卒業と同時にキックボクシングのために上京することに対して親御さんは反対なさったらしい。

関西弁も消え、すっかり東京言葉がなじんだその爽やかな笑顔は素晴らしい青春の只中にあります。

お父さん、お母さんご安心ください。

彼はもうすぐ、長い時間をかけて一握りの人間が味わえる幸福感に到達できるでしょう。

4年前の決断は間違ってないはずです。

 

「へたよこ」を読んでくれてた二人の好青年。

こんなふたりに出会えて、その日一日ほのかな幸福感に包まれた私でした。

 

 

 

やりました!

J-NETWORK 2014スーパーライト級新人王トーナメント1回戦に出場したどん冷え。

29-29、29-28、29-28の2-0の判定で見事勝利。

2回戦にコマを進めました。

 

相手はTeam歌舞伎龍の将-masa-選手。

試合開始。

相手のホーム中のホームともいえる中で、将選手の動きはいい。

軽いステップを踏み、パンチ、蹴りともバランスよく手数が出る。

そのたびに女性を中心とする応援団から大きな声援が飛ぶ。

聞いたこともない変なリングネームの選手なぞ眼中にないかのように、将選手の表情にも余裕が感じられる。

対するどん冷えは、その勢い、雰囲気に押されたか、やや精彩を欠く。

しかしダメージ的には大きなものはない。

1R終了時点では相手に分がありそうだ。

 

それでもどん冷えは諦めない。

豊富な練習量に裏打ちされた自信、矜持が諦めを許さない。

2R以降はどん冷えが押し始める。

パンチをメインにロープやコーナーマットに追い詰めるシーンが出てき始める。

スタミナが持ち味のどん冷えらしく、特に後半は押している。

将選手の1Rに見せた余裕の表情ももうない。

3Rになってもそれは衰えず、パンチで将選手がのけぞる回数も増える。

ダウンを奪うことはできなかったが、私は勝ちを確信した。

 

判定結果が読み上げられる。

一人目29-29のドロー。

二人目、29-28・・(よし、もらった)と私は拳を握った。

「赤、どん冷え貴哉」と続いた。

三人目。

観客をじらすように「間」が空けられる。

「29-28、赤、どん冷え貴哉!」と高らかに宣せられた。

 

両腕を上に掲げ、喜びを爆発させるどん冷え。

私の採点も29-28だった。

妥当である。

これで5戦2勝3敗となり、次回6月開催予定の2回戦(準決勝)に進出する。

昨日行われた、他の1回戦2試合も観た(他の1試合は後日)が、いずれの勝者もやはり強豪。

簡単には勝たせてくれないだろう。

が、実力が拮抗していればこそ名勝負も生まれる。

彼自身も楽に勝てる相手との試合なぞ望んでいないはずだ。

 

あとふたつ。

頂点に立ってくれることを祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

二勝目なるか

本日発売の「ゴング格闘技3月号」にヤスユキを主体としたDropoutの記事が出てます。

不肖・間宮の醜い写真等も出てます。

ゲテモノ趣味の方はぜひご覧ください。

 

さて明日はどん冷え貴哉の5戦目。

2戦目で挙げたKO勝利以来の2勝目なるか。

綺麗な勝ち方なんて期待していない。

どん冷えらしく魂あふれる試合で白星をもぎ取ってほしい。

 

セコンドについてくれるHIROKIと環、私の三人で午前4時頃クルマで滋賀県を出発します。

試合結果は「ティーブレイク」でお伝えしますが、試合がある新宿泊予定のため明日のへたよこは休みます。

 

苦難

いつものように、早朝割引で映画観てきました。

「大統領の執事の涙」。

実在の人物をモデルにした作品で、奴隷の息子から身を起こし、七人の歴代米国大統領に執事として仕えた黒人男性の

物語だ。

(私はなぜだか人種差別を題材にした映画が好きなのである)

 

映画は冒頭から綿花畑で過酷な労働を余儀なくされる家族の長である、父親が雇い主の白人から射殺されるシーンから

始まる。

それも理由とも言えない理不尽な理由で。

当時白人が黒人を殺しても、なんの罪にも問われなかったとか。

今なら動物虐待でさえ、愛護団体からクレームがつくことから考えれば、当時の黒人は動物以下だったのだろう。

これが日本でいえば昭和初期だから、そんなに昔の話ではない。

(この頃に日本のイルカ追い込み漁が米国に伝わっても、奴らは非難したのだろうか。)

 

奴隷の息子からホテルのボーイ、そこからホワイトハウスの執事へと出世する、ある意味「裏のアメリカンドリーム」

ともいえる映画かもしれない。

執事とは「空気のような存在」であり続けることによって黒人の存在意義を訴えようとし、静かに時間をかけ差別を無

くそうと試みた主人公。

そんな白人に従属したような生き方の父を嫌悪し、正反対の過激なやり方で自由を勝ち取ろうとする長男。

肌の色は家族の絆までをも引き裂いてしまう・・

 

しかし別の面で驚いたのは、1960年頃に、その差別の対象とされていた下層階級の黒人が、大きなクルマに乗り、瀟洒

な地下室つきの家に住んでいたことだ。

それは当時の平均的な日本人の生活水準とはえらくかけ離れている。

終戦から10数年を数えていたが、当時の日本人は憧憬の目で米国人を見ていたのも納得できる。

 

もうひとつショックだったこと。

主人公の名前はセシルといい、字幕には何度もその文字が出てきた。

しかし何度聴いてもそれは「スィーソゥ」にしか聴こえなかった。

 

 

同じ釜の飯

ちょっと間延びした話題ですが、葛西選手、二つ目のメダル手にしました。

 

”孤高の天才ジャンパー” "悲運のジャンパー”など、実力はあってもメダルに縁のない彼を形容する言葉は多くある。

そんな中、先日やっとメダルを手にしても涙を見せなかった彼が、ひとつ輝きが劣るメダルを手にして声を詰まらせ

た。

41歳の彼が、10歳以上も年下のチームメンバーを愛するがゆえである。

 

その気持ち痛いほどわかります。

やはり、人は人がいて初めて人なのです。

敵情視察

どん冷えが登場する興行「J-Fight in SHINJYUKU vol36」に引き続き、夜の部の興行として、同会場で「J-Fight&J-

Girls2014 1st」が開催される。

Girlsの名称が示すとおり、女性も登場する興行形態だ。

 

せっかく東京まで来たんだ、引き続きこれも観戦しよう。

なにも物見遊山ではない。

目的がある。

女性の試合すべてだ。

 

特にJ-GIRLSミニフライ級次期挑戦者決定トーナメント準決勝、三堀"SMILE"美弥子vs美保に注目している。

というのも、現在Dropout唯一の女性会員にしてプロ選手の環がアマ時代に三堀選手と対戦しているのである。

結果はドローだった。

その三堀選手が今やJ-GIRLSミニフライ級の3位にランクインしているのである。

 

三堀選手はママさんファイターという形容がつくらしいが、環もそのカテゴリーで言えば先輩格に当たる。

(年齢ははるかに環が上)

4年少し前に入会してきて、当初はアマ試合出場さえ考えてなかったそうだが、なぜか現在はプロで4戦2勝1敗1分けと

いう戦績を残している。

昨日のどん冷えまでの練習量には及ばないが、それに肉薄する練習量を誇る。

それも主婦としての仕事をこなすのはもちろん、フルタイムの事務職に就いての練習だから恐れ入る。

時間だけでなく、ヤスユキやHIROKIといったところともスパーを繰り返し、壁に頭をぶつけ、転がされながらも向かっ

ていく。

そのファイティングスピリットには舌を巻く。

 

上記の試合以外のすべての女性の試合もつぶさに観察させてもらう。

そして環が花の東京のリングに上がれる力があるか否か、判定しよう。

もし上がれると判断すれば、もちろん売り込みます。

ウサギとカメ

ちょっと前に(どん冷えのことでも書くか・・)となりかけたのですが、未だです。

試合まで一週間を切ったので仕方なく書くことにします。

 

来る23日、新宿FACEにて行われる「J-FIGHT in SHINJYUKU~vol36」でのスーパーライト級新人王トーナメントに参

戦するどん冷え。

去年8月25日、京都での「REBELS19 with Dropout」でデビュー、わずか4か月の間に4戦(1勝3敗)というハイペー

スで試合をこなしてきた。

4戦目などはケガによる欠場選手の代役として、試合まで一ヶ月を切るという状況でオファーを受けた。

しかもその相手はREBELS65Kg級6位の選手。

はるかに格上で、体重も本来のライト級より4Kg近く重い試合を躊躇なく受けるなど、本当に戦うこと自体が好きで気

持ちが強い選手だなと思わせられる。

 

以前にも書いたが、少なくともジムでの彼の練習時間はDropoutで頭抜けている。

製造業に従事し、三交代勤務ゆえ、三週間に一週はジム営業時間帯に来ることはできない。

が、彼はその週でも勤務前に合鍵でジムに入り、ひとり黙々とサンドバッグ相手に対話を重ねる。

ジムの出欠表で、彼の名前の欄に丸印がない日の月を探す方が難しい。

 

そんな超の字がつくほど真面目な練習態度を褒めると「いやぁ、僕はヘタクソですから努力するしかないんです・・」

といつもの間延びした口調で返ってくる。

その努力も単にジムに長くいるだけではない。

ヤスユキやHIROKIなどのトップファイターからのスパーリングも、大きなケガでもない限り絶対断らず、しかも自分か

ら「もう、この辺で・・」などと終了を申し入れることはない。

相手のミドルキックが腹に食い込み、ローキックが左右の腿を削ってリングに這いつくばろうが、呻きながらも必ず這

い上がってくる。

 

そんな不器用ファイター、どん冷え貴哉に花が咲くことを祈ってやまない。

 

 

 

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