2014年4月

見えない力

Dropoutという田舎のボロジムが、ヤスユキのおかげで少しは全国的に知られるようになった。

「私が育てた」などという大ぼらは吹きたくないし、私が彼に伝えられる技術などなにもない。

ひとえに彼の持って生まれた才能と、キックボクシングを見つめる頭脳が今の彼の大部分を作ったのだと思う。

しかしあとの少しの部分は、彼が「一夜明けインタビュー」で語ったようにDropoutが醸成したものかもしれない。

 

Dropoutが彼にもたらしたものとはなんだろう。

彼をほぼ中心にして10歳ほど前後するプロ選手たち。

 

鹿児島なまりと人懐っこい笑顔で懐に入り込んでくるテゲ。

40歳を前にして謙虚にキックボクシングに関して教えを乞う葵。

主婦とオフィスワーカーを完璧にこなし、ほぼ毎日男並みのハードトレイニングに挑む環。

リング上で見せる野獣性とは裏腹に、普段は紳士的な西尾。

いい加減な面もあるが、ジムを笑いに包むムードメーカーでもあり、多くの名勝負を生んだヒノ拳。

チョイ悪風ではあるが、実は新会員を見かけるとこまめに声をかけ気遣いを見せてくれる春野。

元気はつらつのお調子者だが、身体能力抜群の百姓A。

ジム一番の練習量を誇りながらも、いじられ役が定着し、それを笑って受け入れるどん冷え。

マイペースの練習を続けながらも、キラリと光る才能を見せる勝村。

ヤスユキと同い年、ほぼ同じ体型、体重でキックにかける想いは人一倍のHIROKI。

なにかの間違いでこの業界に迷い込み、試行錯誤しながらジムを廻してきたええ加減な私。

もうひとり、ヤスユキが「町田戦直前インタビュー」で語ったパートナー、ベム。

 

独特の時間的、空間的距離感を持つベム。

既成概念にとらわれないという点ではヤスユキと共通する天賦の才を感じさせる。

NKB時代はタイトル戦に恵まれることはなかったが、長らく空位が続くバンタム級で1位までのぼり詰めた。

新生Dropoutの船出後は、どこでどう歯車が狂ったか、4戦4敗。

若くして奥さんもお嬢さんも背負う身でもあり、勇気ある撤退を決断した。

 

引退後も週に1、2回程度ジムに顔を出す。

それは自らが楽しむ、健康維持という側面よりも試合が決まっている選手の相手を喜んで買っているように映る。

しかしそれは、幼い子を持つ奥さん、家庭を第一に考え、無理をしない。

この日に来ます、何曜日にやろうという約束も特になく、顔が合えば自然とリングで向かい合うベムとヤスユキ。

ときにSHIGERUとなり町田となるベムに、ヤスユキの信頼感がかぶさる。

リング上にはひんやりした蒼い空気が流れ、ふたりの拳が交錯する。

 

「もう少し来てくれ」と頼むでもないヤスユキ、無理してまでジムに足を運ばないベム。

しかしベムはヤスユキの勝ちを心から望んでいる。

このベタベタしない絶妙の距離感がいいのだろう。

 

田舎のジムに偶然集った13の幅広い個性に、笑いとエロ話と酒が加わってヤスユキの「強さ」ができたと確信して

いる。

 

 

 

 

 

 

 

もののけ姫

私の住む滋賀県野洲市は、琵琶湖の南側、東西の位置関係でいえば滋賀県のほぼ中央くらいに位置している。

JR野洲駅は東海道線の駅のひとつであり、在来線を乗り継いでいけば、時間はかかるが東京までも行ける。

小さな駅で、これといった大きな産業もない。

田舎といえば田舎である。

 

が、滋賀県は人口減少が進む日本にあって、数少ない人口増加が続いている県である。

野洲川という一級河川の川べりの雑木林を切り開いて、数年前から数百戸規模の新興住宅地が建設中だ。

もう半分くらいは完成したか。

 

もう一年ほど前だろうか。

帰宅途中、ヘッドライトに浮かび上がったものに驚いた。

クルマの進行方向と同方向に小さな背中が上下していた。

その愛らしい丸い背中はタヌキだった。

 

見間違いじゃないか、と思われるかもしれない。

しかしそのもっと前、十年くらい前だろうか、目撃地点から1Kmほど離れた県道でタヌキの死体を見た。

交通事故だった。

田んぼに挟まれた道での事故だった。

それでこの辺にタヌキがいるんだなと初めて知った。

 

二週間ほど前。

また帰宅時の自宅近くで見た。

暗闇に光るふたつの丸いもの。

うっすら確認できたのは、犬より少し小さいスリムなシルエット。

(キツネだ・・)と思った。

カラダが見えたわけではなかったが確信した。

 

そして昨日。

そのほぼ同じ地点ではっきり確認できた。

一秒ほどヘッドライトに照らされた彼(彼女?)は戸惑ったようにそこから姿を消した。

 

住み慣れた家を突然失った彼らの心細さはいかばかりか。

田んぼなど緑が少なくはないが、森とは大きく環境が違うだろう。

どれくらいの野生動物が路頭に迷ったかわからないが、新しい環境でたくましく生きていってくれと願う。

 

もののけ姫がこんな身近にも。

 

 

 

 

僥倖

数日前の新聞で読んだ小さな記事。

 

兵庫県に住む10歳の女の子が、「拡張型心筋症」という難病に苦しんでいて、米国での心臓移植が必要だという。

手術その他に2億1000万円がかかり、そのための募金活動が続けられている。

そこまで到達したかどうかは忘れたが、それに近いところまでは集まってるらしい。

 

スゴイ、2億円・・

この子のご両親がどういう職業に携わっていらっしゃるか知らないが、まず普通のサラリーマンなら捻出できない額

である。

だからこそ支援の輪が広がったのだろうが。

写真も出ていたが、本当にかわいい子である。

こんなに可愛く、本人にはなんの落ち度もないのに小さな命が苦しんでいる。

発起人はおそらくご両親に近い人だろうが、2億円が善意でひとりの女の子のために集まることに驚く。

ひとり一万円の寄付として二万人必要なんですよ。

 

この子はラッキーである。

日本に生まれたこと、可愛く生まれたこと。

私は知らないが、性格も非常にいい子なのかもしれない。

東南アジアやアフリカなどの発展途上国に生まれていたらこんなことにはなかっただろう。

この女の子と同い年で、もしくはもっと幼く名もなく死んでいく子は年間何万人ではきかないだろう。

名前も写真も新聞に出るでなく、犬や猫と同レベルの死として忘れられていく。

 

言葉を厳選しなければならない。

カンボジアの野原で地雷を踏まぬような注意を払って。

踏んでしまったならそれまで。

 

二億円あれば、難病でなくてもなんらかの形で救える命がいくつあるだろう。

もちろんこの子に二億円が無駄だと言うのではない。

この子と他の子の命を天秤にかけるのでもない。

私がこういう子を持てば、こういう募金にすがりたくなるのは言うまでもない。

 

凋落の途上にあると言われる日本ではあるが、他人のために集まる善意。

経済の底力あらばこそ。

もう一度言うが、彼女は日本に生まれてラッキーだった。

 

こんなことを落ちこぼれオヤジがしたり顔で言えるのも日本に生まれた僥倖か。

 

 

 

 

 

 

 

 

ストレスフリー

老いとは残酷である。

私のように高校時代、一学年下の女子を中心にファンクラブが結成された者でも、今はただの薄汚れたオヤジ。

見た目だけではなく、あちこち身体的な不具合も出てくる。

一日に四回点眼している目薬は「老人性白内障」の予防薬である。

はぁ~・・・

 

そんな私が健康面で少し気になってたのが血圧である。

身長172㎝で72Kg前後の体重。

これくらいだと140ラインをウロチョロしている。

たまに130くらいのときもあるのだが。

これが4、5Kg落ちると途端に120くらいまで落ちる。

あくまで120を目標にしていたのだが、ここに来てその基準値が変わった。

 

人間ドック学会というところが4月4日に、血圧やコレステロール値、肥満度などについて新基準値を発表した。

血圧はこれまで上(収縮期血圧)が130以上、下(拡張期血圧)が85以上で高血圧と診断されてきたのだが、今回の新

基準では上は147まで、下は94までは正常値となった。(これまでは上129まで、下84まで)

 

えぇ?、楽勝やんか。(もっとも下は100近くを示すこともあるが)

肝臓の疲弊状態を表すγ-gtpもこれまでの基準は50までだったが、新基準は12から84の間。

ぎりぎりセーフやん。

もっと飲んでもええんかいな。

 

今までもそれほど神経質に考えていたわけではない。

ストレスを貯めるより、休肝日など一度も考えることなく好きなだけ飲んできた。

200近くまで血圧が上がれば別だが、今までどおりいろんな人との会話を肴に楽しく飲んで行くとしよう。

 

こんな変なオッサンと飲みたいという奇特な方おられましたらいつでもどうぞ。

時間の許す限りお相手させていただきます。

 

 

 

 

 

 

ゆるキャラ

いぬキックくんTシャツ普段は試合開始直前に私がリング中央に出ることはない。

春野やHIROKI、ヤスユキなど選手たちの顔が売れるように、またファンサービスのつもり

で彼らに上がってもらっている。

 

ところがこの日は上がりたかった。

理由は左の「いぬキックくんTシャツ」である。

元漫画家志望だったという町田選手デザインのものだ。

 

試合の数日前のREBELSブログによると、試合当日に会場で販売されるとのこと。

吉本新喜劇を教科書として、自然に笑いの英才教育のリングで育った我が身。

関西弁でいう「イチビリ」の血が騒いだ。

(これは着なアカンやろ・・)

 

受け狙いである。

青コーナーのセコンドが赤コーナー選手デザインのTシャツを着る。

しかもゆるキャラTである。

ウケる要素満載だ。

もうひとつだけ無理やり理由をつければ、これを着た私を見た町田選手の動揺を誘う。

うん、完璧だ。

 

結果は、いぬキックくんのイラストが遠くのお客さんからわかりにくかったか、笑いはほんの一握り。

町田揺動作戦は、町田選手の究極の集中力でヤスユキのすぐ横にいるにも拘わらず、私は彼の視野にまったく入らず

これも失敗。

トホホな結果となってしまった。

 

聞くところによると、このいぬキックくんTシャツ、町田人気も相まって大好評で完売したとか。

素晴らしい。

 

世はゆるキャラブームである。

くまもん、ひこにゃん、フナッシー・・

キック界にもいぬキックくんが登場した。

その登場に関して、ヤスユキの「ねこパンチくん」Tシャツも登場するのでは?、という観測がネット上でまことしやか

に流れた。

残念ながら絵心のないヤスユキには無理な話でした。

 

私も乗っかろうかな。

考えました。

 

間宮発キック界ゆるキャラ第二弾。

その名も「鶯Danny(うぐいすだにー)」。

 

略歴を紹介しよう。

アメリカ合衆国コネチカット州出身、年齢不詳の鶯。

「◯◯だにー」というのが口癖。

キックボクシングファンであり、現役時代の現REBELS代表の山口元気氏の大ファン。

氏の母校である立教大学に留学するも、ある日の学内コンパで留年三年目の31歳の先輩に鶯谷へ連れていかれ、そこで

日本の熟女の魅力に目覚める。

以降、自然に大学から足が遠のき、アパートのある池袋から鶯谷を行き来する自堕落な生活に陥る。

現在はデリヘル嬢の送迎のアルバイトで糊口をしのいでおり、まとまったおカネになればしかるべき店に電話する

日々・・

 

どうですか、このキャラ。

え、ゆるキャラにしては汚れ具合がひどい?

う~ん、ダメキャラだしなぁ・・

諦めますか。

 

 

 

 

正直、REBELS26~the duel~のお客さんの入りは満員とは言えなかった。

メインを待たずに途中退場された方も少なからずおられたようで、町田vsヤスユキのメインは七分ほどの入りだった

でしょうか。

が、その内容は「満員の熱気に包まれ・・」とはいかなかったが、戦前の予想を裏切ることのない熱戦、名勝負と呼ぶ

にふさわしいもので、「朝方まで寝つけなかった」などという声もいくつか頂戴しました。

 

「4RTKO勝利」とだけ書けば、ヤスユキの完勝のような印象ですが、実際は薄氷の勝利。

どちらに転んでもおかしくない試合でした。

 

町田光選手は、そのオリジナル必殺技「居合パンチ」からか「侍」のイメージが強く、入場時のコスチューム、音楽も

非常にインパクトのある和風で統一されている。

数試合前からはインターバル中を正座で過ごすという前代未聞の行為に出た。

 

(町田選手、キャラ作りに邁進してるな・・)と微笑ましく見守っていた。

しかし・・

https://twitter.com/pipipi1987

 

私はツィッターというものはよくわからないのだが、上は町田選手のそれである。

三日ほど前のにメインイベント入場前の写真がある。

入場口を挟んで赤、青両陣営が控えている。

選手やセコンド陣はここでなんとも言えない時間を経験する。

我々、ヤスユキ陣営は青だったので町田陣営より先の入場。

なんとここで彼は、我々(おそらくそのほとんどはヤスユキに向けて)に深々と正座で頭を垂れたのである。

 

キャラ作りではない。

パフォーマンスではない。

町田選手は本物の刀を持たない侍だったのだ。

 

私はこの写真の存在を昨日知った。

ゆえに試合の始まる前に、彼のそんな行動があったことは露ほども知らなかった。

私は普通、試合前に両陣営がリング中央に集まり、レフェリーの注意事項を聴く行為には出ない。

私より選手の顔を見てもらうのがファンサービスというものだろう。

しかし、この時は私が上がった。(理由は明日に)

 

両選手がリングインした後、リングアナによるコールがある。

「青コーナー。〇〇ジム所属・・」というあれだ。

 

「☓山△彦~」とコールが終わると、その選手の陣営やファンから一斉に拍手が起こる。

東京で試合を行うことがほとんどであるDropout。

滋賀県から観に行ってやろうという奇特なひとはほとんど居ず、相手選手が東京や東京近辺の人であれば応援団の数に

おいて、多勢に無勢。

相手選手に多くの声援やテープが飛ぶのに対し、こちらはパラパラの拍手。

ゆえに、その差を少しでも埋めようと自陣営選手には力いっぱいの拍手、相手選手には意地でも無視を決め込んだもの

だ。

 

しかしこの試合、青コーナーマットに背を向けた私は、自然に「マチィダァ、ヒカァルゥ~・・」の声に拍手してい

た。

断じて嘘はない。

初めから決めてたわけでなく、自然に両手が動いたのである。

それほど彼には凛としたたたずまいの魅力がり、本能がそれに敬意を表したのであろう。

 

ひょっとしたら町田選手のあの座礼も、ヤスユキに対する敬意から自然に出たものだったのだろうか。

 

町田光。

底の深い男である。

 

 

 

 

親の気持ち

余計なお世話でしょうが、韓国はあの状況でオバマ大統領を迎えることができるのでしょうか。

 

きのう書いたヤスユキとHIROKIの勝利。

HIROKIの勝利の方が嬉しいと書いた。

その理由をもっと突っ込んで書くと次のようになるだろうか。

 

私には歳の近い、あるいは双子の男兄弟がいる。

ふたりとも某難関大学合格を目指している。

Aは学校での成績は常にトップクラス、先生方の評価も非常に高い。

Bもそこそこのところにはいるが、Aほどではない。

ふたりとも日々の勉強もよくやっている。

ふたりは優しく、兄弟げんかもなく仲良くやっている。

親の目から見て、ふたりとも性格もよく申し分ない。

 

違うところは学校の成績に少しだけ差があるだけだ。

けれど、どんな世界にしろそうだが、この「少し」の差が両者を大きく分ける。

 

先生方はAほどにはBに注目しない。

Aが突出しすぎてるからだ。

それでもBは周りのせいにするでもなく、変わらず努力を続ける。

時にはAに問題の解法も訊きながら。

 

親としては少し冷やひやしながら見ている。

Bがいつノートを投げ出し、夜の街に出て行ってしまうかと。

 

が、今回の実力試験でBは合格点をたたき出した。

先生も「お、やるじゃないかB。やっと出てきたな。」という感じを受けただろう。

親としてもひと安心だ。

 

やはり血を分けた子だ。

平等に見てやらないと。

 

 

 

 

ふたつの勝利

昨夜帰ってまいりました。

昨日の「一夜明け会見」会場に初めて足を運び、REBELS TVの収録風景を見学してきました。

 

よんどころなき事情にて収録開始に遅れること2、3分、会場の吉祥寺Surpassのドアを開けるとヤスユキがいつもの

ように落ち着いた口調で話していた。

両脇にはムエタイルールで強豪タイ人に勝利した、板倉、T-98(タクヤ)選手。

 

ヤスユキのあと板倉選手、T-98選手のインタビューが続いているとき、REBELS代表の山口氏より指示があり、なんと

私がヤスユキと一緒にインタビューを受けることになってしまった。

 

インタビュー動画をご覧になった方もいらっしゃると思うが、ひどい絵だ。

連続放火の容疑をかけられた男(私)が、敏腕弁護士(ヤスユキ)に付き添われて無実の主張をしているようである。

 

マクラはこの辺にしておこう。

おかげさまで20日の同大会、HIROKI、ヤスユキともに勝てました。

試合経過などは、もう皆様ご存じだと思いますので詳細は省きます。

 

HIROKI、1ダウンを奪い、三者とも30-27という堂々の判定で長いトンネルを抜けました。

相手のバックハンドブローなどでちょっとグラッときたところもありましたが、首相撲でも優勢を保ち、誰が見ても文

句ない勝ちだったと思います。

おめでとう。

 

ヤスユキも4RKO勝。

これだけだと楽勝のような感じを与えるかもしれませんが、3R(4R途中)までは完全に町田選手ペース。

ヤスユキをして「想像の20倍強かった」と言わしめた町田選手。

それは戦前の宣言どおりの「全身全霊をかけた」男の勝負だった。

試合の写真をご覧いただければお分かりいただけると思うが、ヤスユキの代名詞的な技のミドルキックがベストな距離

でヒットしていない。

これは町田選手の「勝つ!」という執念が前へ前へと彼の身体を動かし、距離をつぶしたのだろう。

もちろん気持だけでなく、その技術も一級品だった。

1Rから、空振したフックを見て、(あれが当たったら・・)と背筋が寒くなった。

パンチだけでなく、蹴りとのコンビネーションも抜群で本当にいい選手でした。

昨日会場に来られたお客様は満足されたこととでしょう。

 

久々にDropout出場選手が白星だけで終われた大会でした。

大きな前宣伝のプレッシャーに飲み込まれず、苦戦はしたもののモノにし、ふたたび自分自身、ひいてはDropoutにも

スポットライトを引き込んでくれたヤスユキ。

REBELS初参戦で現MAチャンピオンに中向選手に1RKO勝利の衝撃的デビューを飾ったが、その後スランプ状態に陥

り、この大会では三部構成のメインから一番遠い一部まで降格された格好のHIROKI。

 

どちらの勝利も嬉しいが、ヤスユキに比べれば注目度も低かったけれど、腐らず努力を続けたHIROKIの勝利の方が嬉し

い。

嬉しいというよりホッとしたというべきか。

また上を目指そうというモチベーションを取り戻してくれたと思う。

そういう意味でこのHIROKIの勝利は嬉しい。

 

5月18日の春野、勝村、百姓A。

6月1日のどん冷え、テゲ、環も続いてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ!

REBELS26 ~the duel~、いよいよ明日に迫りました。

 

ヤスユキ、HIROKIともに本日の計量は一発パスしました。

今頃は明日に向けて英気を養っていることでしょう。

 

注目の一戦に臨むヤスユキはもちろん、このところ勝ち運に見放されているHIROKIも必ず勝利をつかんでほしい。

物静かではあるが、実に個性的魅力あふれるファイター、町田選手とヤスユキ。

戦いの裏にある両者の心理を読みながらの観戦も面白いかも。

 

迷っているあなた。

行くべきです!

 

※明日(ひょっとしたら明後日も(^_^;))へたよこ休みます。

 結果は「選手たちのティーブレイク」でお伝えします。

 

あるかないか

昨夜のこと。

9時半をまわった頃には、最終調整段階のヤスユキもHIROKIもいず、葵勇之進と「永遠の黒髪」Kさん、帰り支度の春

野、私という顔ぶれだった。

復帰後、仕事でジム通いも思い通りにならない葵に私から「ボクシングごっこ」を持ちかけた。

蹴りなし、パンチだけの、力加減は5、6分のマススパーである。

 

忘れかけた頃にやりたくなってくる、健康ボクシング。

ばあさんや、今日も縁側で飲む茶がウマいのぉ。

 

14オンスのグラブとヘッドギアをつけてリングで対峙する葵と私。

開始のブザーでグラブを合わせるオッサンふたり。

リング上の幽玄の世界である。

小さな体(164㎝)を大きく揺する葵にパンチは当てにくい。

逆に左右や下から大きく振ってくるフックやアッパーに苦しめられる。

 

距離ができたところで葵がおもむろに右手を左腰に当てた。

こ、これは、居合パンチ!

 

実は我がDropoutでは今、町田選手の居合パンチがプチブームである。

ヤスユキがベムを「仮想町田」とした時はもちろん、その前からみんなが悪意のない笑い交じりに真似していた。

ご存じない方の為に解説すると、町田選手のオリジナル必殺技シリーズのひとつで、中でも「居合パンチャー」の別名

の元となった彼の代名詞的技だ。

オーソドックスに構える彼がおもむろにグラブに包まれた右手を左腰に当てる。

これは仮想の日本刀の柄(つか)を握り、今まさに抜かんとするところである。

そこから刀(右こぶし)が飛んでくるかと思えば、さにあらず。

なんと左フックが飛んでくるのである。

 

文字に起こすとなんだか漫画のようだが、町田選手がこれをやると、あら不思議、顔面がら空きの町田選手を前に相手

選手はなにもできずに後ずさりするのである。

あたかも名うての剣客になすすべもなく後退する田舎侍のように。

これも町田選手の持つ見えないパワーゆえか。

 

長くなった。

話を戻します。

私の前の40歳のエセ町田はわずかに口元に笑みを浮かべている。

(う、くそっ、ならば・・)

私も同様に右手を左腰に当てた。

明らかにさっきと違う笑いがエセ町田から起きた。

ついでに私からも。^^

そしてほぼ同時にふたりが刀を抜いた。

 

一瞬早く、私の左が葵のヘッドギアをとらえた。

もとより「ごっこ」である。

力はあくまで五分。

が、驚いたことに葵はロープまで約2mほど吹っ飛んで(ちょっとオーバーです)しまった。

 

彼も居合パンチを繰り出した刹那である。

やや体勢が乱れたところにヒットした力積。

かくして葵は苦笑いを浮かべながらロープまでよろめいて行ったのである。

 

しかし、やはりあの若さで幾多の必殺技を編み出した町田光。

ただ者ではない。

ただあの形を真似ただけで、「北斗の拳」あるいは「ドラゴンボール」のごとき底知れぬパワーを生み出せるのか。

それは「2冊の実験ノート」ならぬ数十冊の町田ノートに記された方法なのか。

はたして町田ミラクルパワーは存在するのか否か。

 

学会で「町田パワーは存在するか?」という議論が巻き起これば、私は「町田パワーはあります!」と証言します。

 

 

 

 

 

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