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へたのよこずき

こんなところにも

近畿地方では大阪と神戸でしか上映してない映画を観てきた。

「ローサは密告された」というフィリピン映画。

 

かの国の映画を観るのは初めてである。

大阪市北区のロフトの地下にある映画館に行った。

上映開始約10分前。

話題の映画でもないし余裕で観られるだろうと思ってたが、64席がなんと全席完売。

サービスデイで、誰でも1100円で鑑賞できるというのも影響していただろう。

次回上映なら座れます、とのことであったが立ち見で観た。

 

席にあぶれた人が6、7人。

座席の横の通路に座って観る人もあったが、私ともうひとり、30代後半くらいの女性は最後列の後ろで立っての鑑賞

だ。

 

画面は雨の夕暮れ時の首都マニラから始まる。

大型スーパーで大量の買い物をする中年女性とその息子。

ふたりは雨の中、大きなビニール袋を手に家路に向かう。

顔見知りばかりの猥雑な通りで、遠慮のない言葉が飛び交う。

もう全員が半分家族であるかのようだ。

入っていったのは商店という言葉さえ似あわないような貧弱な店。

ここで似たり寄ったりな身過ぎ世過ぎを立てている人たちを相手に細々と商いを行っているようだ。

飴やタバコのバラ売りは当然のこと、さっきの大型スーパーの商品も袋から解放され立派な商品として独立する。

 

ビニール袋を運んでいた太った中年女性がタイトルにもなってるローサ。

店にはペンキで手書きされた「ローサの店」という看板が揚がっている。

旦那もいるが、おそらく「髪結いの亭主」状態。

う~ん、ダメ人間同士、共感できるなぁ・・

 

そこへ突然警察が踏み込んでくる。

裏でやってる麻薬売買だ。

あっという間に連行されるふたり。

警察署で取り締まりがはじまるが、そこには堂々とと袖の下を要求する腐敗の連続。

あとは実際に観ていただきたい。

 

最初から最後まで華やかな場面とは無縁の映画である。

首都とはいえ、ここに映るマニラは綺麗どころか清潔のかけらもない。

雨の夜も手伝って茶色が支配している。

警察の理不尽な袖の下要求をはねつけることをできるはずもなく、両親の保釈金(もちろん担当警察官たちの懐に入

る)を工面するために奔走する二人の息子とひとりの娘。

 

よくこの映画撮れましたね。

絶対中国では無理でしょう。

少なくともフィリピンには言論の自由、表現の自由は生きている。

その日を生きていくカツカツのお金をなんとか回して生きているであろう人たち。

しかし貧しいがゆえにその結びつきは強い。

考えるところは多いはず。

チャンスあればぜひ観てください。

 

映画をそこそこ観てます。

ここでも時々レビューを述べてます。

感動するもの多いです。

最近では、太平洋戦争で信仰を理由に衛生兵として従軍した米兵を描いた「ハクソーリッジ」を見ました。

実話に基づくものです。

感動しました。

他にもたくさんあります。

 

しかし。

その感動が続かないのです。

以前は3、4日そんな感覚、余韻が身の回りを覆ってました。

それが続かないのです。

もう翌日くらいまでかろうじて続く程度。

老化としか考えようがありません。

 

哀しい。

 

 

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