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職人の世界

流行語大賞の締め切りが、あとひと月遅ければ、絶対「改ざん」も候補に入ったと思う私です。

 

昨日、和菓子造りを体験してきました。

大津国際協会主催のイベントで、全国的に名のある滋賀県の老舗、叶匠寿庵さんのご協力により、昨日で五回目の開催

だそうです。

30名弱の受講生の中には西洋人の男女がひとりずつ。

若い日本人カップルの姿もありました。

 

バブル時期には、大手商社の手土産の定番だったという同社の銘菓。

現在も全国の有名百貨店の支店に出店している。

寿長生の郷(すないのさと)という大津市とはいえ、市街地からかなり離れた本社へクルマを走らす。

集合時間ピッタリになんとか間に合った。

かなりの田舎で広大な敷地。

本社の立地理由はその豊かな日本的風景の大自然。

工場もあるのだが、それは片隅に追いやられ、一見なんの施設かわからない。

日本庭園や日本的風景好きの人はぜひとも行っていただきたい。

もちろん商品の販売もあるし、食事もできる。

つい数日前にはカフェもでき、喫茶やパンの販売も始まったようだ。

 

参加者は歩いて5分ほどの会場へ案内される。

途中の道も玉砂利がしかれ、周りの木々も手入れが行き届いている。

隠れたデータコースとして私はお薦めします。

 

普段は研修所なんかも兼ねてるのだろうか、綺麗な教室に案内される。

各座席には本日の材料になるであろう食材がおいてある。

 

私はあんこ造りやもち米を蒸したりするところから始めるのかと思ってたが、そういう部分は省いてあり、最後の

成形過程のみのようである。

そらそやわな。

そんなんしてたら、とても2時間半の予定時間では収まらんでしょう。

 

開会のあいさつがあり、続いて叶匠寿庵さんの中堅どころと思しき方が、和菓子の歴史的なことをレクチャーしてくだ

さる。

やはりその発展には理由があり、和菓子と言えども西洋の影響を受けているという部分も興味深かった。

 

その後は若い交流協会の西洋人女性が和菓子に関する簡単な単語や、説明文を解説してくれる。

しかし彼女、日本語もうまかったなぁ。

近ごろは東南アジアからの出稼ぎ女性たちだけでなく、西洋人も日本語うまい人多いですね。

 

そのあといよいよ実践。

今日造る二種類の和菓子をひとつずつ別々の職人さんがお手本を見せてくださる。

 

まずは二十歳代半ばくらいの女性。

「錦秋」という名の秋の燃えるような山々を思わせるお菓子だ。

赤と黄色が目に飛び込んでくる。

丁寧な教え方も、見るとするとでは大違い、思った以上の難しさでしたがなんとかやり終えました。

 

もうひとつは名前は忘れたが、椿を模したようなお菓子。

これは二十歳代後半くらいの眼鏡の優しそうな青年が実演してくれた。

最初に歴史をレクチャーしてくださった「中堅さん」が「今日はいつになく緊張しております」などと場を和らげて

くれる。

それもあながち嘘ではなかったようで、最後に花の真ん中の黄色い花粉(?)を乗せるところでそれが落ちてしまっ

た。

すかさず中堅氏、「技能検定では今のでアウトですね」と今度は大きな笑いに包まれた。

 

「椿」もなんとか造り終え、最後の質疑応答となった。

その直前に彼女と彼の出身がそれぞれ奈良県と広島県であると中堅氏はおっしゃってた。

そこで(全国から働きに来られてる方は多いんですか)と訊いてみた。

すると、昔は県内、しかも本社近辺の人がほとんどだったのがここ五年くらいは東京や、その他遠くからも技術を身に

着けに来られるとのこと。

こんな田舎で若者たちが、研鑽に励んでくれているというのはなんだかうれしい。

和菓子に魅せられ、それを伝承していこうとする彼ら。

頑張れ!

 

ほっこりした気持ちで寿長生の郷をあとにした。

 

 

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