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言葉の検証 M

「忖度」は去年の流行語大賞を受賞しましたが、今年は「乖離(かいり)」に期待したいですね。

でも、忖度を東の横綱とすれば乖離は西の関脇くらいの実力か。

ちと難しい・・

 

やはり今日も日大問題。

コーチは「つぶせ」とは言ったが、「思い切り行け」という意味だったと苦しい弁明しています。

今日はスポーツにおける「つぶす」という言葉の持つ意味について私のつたない意見を述べさせていただきます。

 

ジャーナリストの木村太郎氏は、ああ見えて(失礼!)アメフトの経験者だそうです。

氏が「私らの時代でも『つぶせ』なんて言葉はよく使ってた」とおっしゃってます。

わかります。

当然使うでしょう。

おそらく今回被害者側に立った関学大でも同様だと思います。

 

しかし。

スポーツにおいて「つぶす」という言葉が「(相手を)破壊する」という意味で使われるのは極めて限られると思うの

です。

これはそのスポーツ(試合)現場で瞬間的、同時進行的、感情的な場面設定でのみ自然発生的に使われると。

 

どういうことか。

主に格闘技や一部コンタクト系球技などの試合において、競技者のサポート陣、応援者からこの声がかかる。

眼前のエキサイティングなシーンにつられて「つぶせ!」あるいはもっと過激に「殺せ!」などと過激な言葉になるの

です。

モラルとして、ほとんどの競技ではそういう行為をルールで禁止(違反)事項として挙げているはず。

 

でもこの場合、具体性、計画性は何もない。

ただ現場で、感情の高まりに任せて口が勝手に動いてしまう感じである。

今回のように数日も前から使われることはない。

あの試合の最中に監督なりコーチから「つぶせ!」の声が飛んだらそれは「気持ちを前面に押し出せ!」ととれるだろ

う。

これなら日大側の言い分も通るのだが。

その場合でも当該選手はあの反則タックルに至ることはないはず。

 

数日前から、つまり将来的、具体的、論理的指示を伴って使用された場合は明らかに「将来的な画策」を意味し、「肉

体的に破壊する」という意味を持つとしか考えられない。

 

あの試合での「つぶす」は「破壊する、怪我させる」以外にない。

 

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