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へたのよこずき

デビュー

先週の月曜日、サーフィンデビューしてきました。

 

 

月曜日の朝2時に起床。

疲れた体を無理やり起こし、伊勢志摩へ向かいました。

 

僕の家からは、そこまで2時間半。

前日の夜、めちゃくちゃ憂鬱でした。

 

 

仕事が終わって家で何をするでもなくぼーっとしていると、なんでこんなものを始めてしまったのだろうと後悔までもがわいてくる。

1人で、2時間半かけて伊勢志摩まで行く。

続くかも分からない。楽しいかも分からない。そこに投資したお金も、僕にしたらかなりの額だ。

 

泣きそうになる。

 

 

1時間ほどの仮眠を取って、半ば無理やり出発しました。

しかも、外は雨。最悪の気分。

 

 

運転は前職で慣れていたので、なんやかんやで現場に到着。

 

 

サーフィンに関しては右も左も分からないので、見ず知らずのサーファーの人に声をかけてワックスの塗り方とか海でのルールとかを教えてもらいました。

親切な人でよかった。

 

 

少し気分が楽しくなってきたので、よっしゃ頑張ろう。と、自分に檄を入れキーバンカーに車のスマートキーを入れました。

キーバンカーとは、車の下とかに引っ掛けて暗証番号で開け閉めするあれです。

浜に鍵を持って行けませんからね。

 

で、一応念のために暗証番号をセットして開くかを確認。

するとどうでしょう、見事に開きません。

 

 

何度も何度も暗証番号をセットしなおしたり、力任せに開けてみたり。

キーバンカーはびくともしない。さすがは、盗難防止のエキスパート。

暗証番号は絶対に間違ってはいない。

でも、開かない。

 

 

冷や汗と一緒に涙が出てきた。

鍵を入れる前にも、開くかどうかの確認を何度もしたはずなのに。

なんで本番に限ってこうなる。

 

1人遠い伊勢志摩の海辺まで来て、海にすらまだ入っていないのに、車に入れなくなった。

俺はどうやって家に帰ったらいいんだ。

 

 

あまりの理不尽さに次第に腹が立ち、とりあえず放っておいてサーフィンをしてやろうかとか考えていると、一つの案が浮かぶ。

 

キーバンカーに入っているのは、スマートキー。

これごと車に近づけて、ドアノブに触ったら車は開くのではないかと。

幸い車に引っ掛けずに、手に持っている。

 

 

助手席から始める。

だめだ、後部座席。これもダメ。

そして、運転席。

「ピッ!」という、高い音と共に車のロックが外れた。

はぁ~、と深いため息が漏れる。

そして、ハンドルにキーバンカーを近づけて車のエンジンをかける。

「ブウ~ン」とうなり声を上げ、車は息を吹き返す。

「よっしゃー!」と、一人でガッツポーズ。

 

 

これで、家に帰れる。

闘いに疲れ、キーバンカーを息子の頭を撫でるように愛おしく撫で、そのついでにもう一度開いてみた。

「カチッ」と、産声をあげ中からはスマートキーが飛び出してきた。

 

 

訳の分からない茶番に、怒りすら湧いてこずキーバンカーを放り投げ、海に向かいました。

 

 

 

 

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